中央気象署地震センターの統計によると、4月3日の花蓮沖を震源とする大地震以降、約半月の間に全土で発生した地震が900回にも及ぶことがわかった。多くは花蓮地震の余震で800回超。一方30回は南西部の嘉義縣で発生し、13日(土)未明にはM4.9規模の地震を観測。最大震度は嘉義縣南部の義竹と太保市で震度4を記録した。
中央気象署地震センターの前主任・郭鎧紋氏によると、これまで西部での地震は多くなかったが、花蓮地震を受け嘉義一帯の断層が活発化し、今後大きな地震が発生する可能性があると指摘。特に「梅山断層」が通る布袋郷、義竹郷一帯の住民に注意を促している。さらに大埔郷と隣接する中埔郷ではかつてM7.1の「中埔大地震」、M6.3の「白河大地震」が1941年と64年に発生しており、それぞれ死者358人、106人、倒壊家屋は4000軒以上にのぼる。
なお花蓮ではホテルなど一部建築物が「危険建物」に認定されるなど、観光業界に大打撃が生じ、縣観光協会では補助金の給付を検討している。
(4月10日)