変わった店名は台湾語
台北アリーナから松山空港へ延びる敦化北路と民生東路交差点の一角、並木道に面した「猫下去敦化倶楽部」は、まるでヨーロッパのパブのような佇まい。夕暮れ時、窓から射し込む落ち着いた灯りの下、白いギャルソン服を着たスタッフが、丁寧にテーブルセッティングをする姿が覗く。仕事帰りにちょっと一杯寄りたくなる、居心地のよさそうな雰囲気。おいしいお酒と料理を楽しめそうな予感がする。
それにしても、「猫下去」とは変わった店名。猫グッズも見当たらないのはどうして? 「『猫下去』は、台湾語で『凹下去』。ちょっとゆっくりひと休み、静かなところでリラックスするという意味があるんだ」とオーナーの陳陸寛さん。元コピーライターだけあり、店名にも遊び心を忍ばせていた。
個性豊かなカクテルを
まず注文したいのは、トロフィー・カップ入りの「細切りフレンチフライ」(220元)。ガーリックやオレガノ、パルメザンチーズの風味を閉じ込めた旨味たっぷりで、テンションの上がる人気メニューだ。
また台湾式の料理も楽しめるのが同店の面白さ。「南風炸鶏」(360元)は味も見た目も濃いめの台南風唐揚げ、オリジナルのスパイシーなマヨネーズで。軽やかなデンマークのクラフトビール「ミッケラー」(240元~)にぴったりだ。
生花やフルーツで贅沢に飾り付けた「サングリア」や、柑橘系の爽やかさと柔らかく泡立てた卵白が春らしい「LAオレンジシェイク」(各333元)はフレッシュで飲みやすい口当たり。今回は、そんな各種カクテルが1人1杯サービスされる。
いつもと少しエリアを変えて、気取らずに寛ぐパブの夜。酔い覚ましには、初夏の敦化北路で並木道散歩としゃれこんで。
Info
住所 松山区敦化北路218號
TEL 02-2717-7596
営業時間 17時半~24時(月曜休み)
席数 100席
予算 700元~