【今週もゴチになります】gubami Social(グバミ ソーシャル) ―創作料理―

台北で味わうビブグルマン

 2014年「アジアの最優秀女性シェフ」の1人に選ばれたフレンチシェフ、陳嵐舒(チェン・ランシュー)氏による創作料理店「グバミ・ソーシャル」が、この度1周年を記念した限定コースを提供している。

 同店のコンセプトは、フレンチタパスと台湾料理を融合させた〝モダンタイワニーズ〟。同じく陳氏による台中の「gubami」は2020・21年と2年連続で「ミシュランガイド」の「ビブグルマン」に選出されており、今回のコースは同店の人気料理を取り入れた。

 コースは全7品にデザートと食後のドリンク付き。メインの牛肉麺を3種から選び1880、2180、2480元にて提供する。ソムリエセレクトのワインペアリングコース(別料金)と共に、これから始まるコースへの期待が止まらない。

 

フレンチ×台湾牛肉麺

 コースは3種の前菜でスタート。「豚肉のゼリー寄せ」には台湾黒豚を用い、フレッシュハーブと台湾の黒ゴマ油の香りが食欲を刺激する。

 2品目は旬の「タケノコとミナミマグロの冷菜」。台湾産ピーナッツと酸味のあるケイパーのソースが爽やかで、暑い時期にぴったりの一品。そして「黒毛和牛の春巻き」、「鰻の揚げ焼き山椒ソース」、「臭豆腐とエビのトースト黒トリュフソース」と続く。トリュフ風味の「牛肉ルーロー飯」は絶品の一言。醤油で柔らかく煮込んだUS産牛ショートリブと豚皮をインディカ米に乗せ、そのうまさに6品目にも関わらずあっという間に完食。

 そして真打の牛肉麺! フレンチの手法を取り入れた牛肉麺。これを食べるためにわざわざ台中まで通う人もいるほどの人気料理で、オリジナルのスープ(元湯)はまさにフレンチブイヨン! 牛骨や香味野菜もしっかりと味わえ、モダンタイワニーズの神髄を感じさせる。箸でほろりとほぐれるお肉の柔らかさも特筆もの。7品を堪能したら、自家製アイスクリームにコーヒーor玄米ウーロン茶で余韻を楽しもう。

 コースは1日に20食限定なので、必ず予約してから。さらに6月17日(土)までは周年期間として、陳氏によるフレンチレストラン&ブーランジェリー「小樂沐」の看板メニュー「じゃがいもパン」を、6月末までは「特製ウェルカムドリンク」をサービスしている。

 フレンチポップやジャズが流れる店内、カジュアルダイニングでありながらしっかりとしたサービスが受けられる。ぜひ普段の台湾料理とはひと味異なるモダンタイワニーズを体験してみてはいかが。

Info
住所 信義区松壽路9號新光三越A9 6階
TEL 02-2758-8501
営業時間 12時~15時、18時~22時(金・土曜は~23時)
席数 45席
予算 1500元~+10%サービス料

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