視覚・味覚の総合芸術
東京あきる野市にある「燈々庵」がプロデュースする台北「燈燈庵」が大安区にオープンして早5年。開業当時から一貫して、四季の趣を芸術的に表現する「野趣懐石」をゆったりとした和の空間でいただける。
夜の「懐石コース」(2080元~/人)は、「精進懐石」(1000元)を含む全5種。日本と台湾の旬の食材を織り合わせ、季節の草花を添えるなど趣向を凝らした内容で提供する。料理に加え、添えられた植物や和食器によって、視覚も味覚も楽しませてくれる、まさに食の総合芸術だ。
各コースの初めに出てくる旬菜盛り合わせ「八寸」は、特に季節感を大切にした一品。盛り付けや飾り付けで、自然の風景が見える工夫をしている。また吸い物には九州の天然水と北海道産昆布、鹿児島産の鰹節を使用。旨味と香りを十分に引き出した、究極の出汁を堪能できる。
季節ごとに訪れたい店
もしもコースに迷ったら、料理長イチオシの「紅梅懐石」(2680元)を。また3日前までに予約必須の「燈懐石」(3980元)は、記念日にぴったりの贅沢コース。炭火でじっくり焼き上げた「特選牛」も味わえる。ランチなら気軽に楽しめる「懐石コース」(1380元~)もオススメだ。
同店では、料理に合わせ日本酒も豊富に揃える。ルイ・ヴィトンのパーティーで振舞われた鹿野酒造の「キス・オブ・ファイヤー」(4500元)に、12度とアルコール度数低めの「真澄やわらかタイプ1」(2000元/各750㍉)など、しっかりした味を持ちながら料理を引き立ててくれるお酒に出会えるはず。
期間中は、「ハウスワイン」または「ソフトドリンク」を1人1杯サービスする。6月はアジサイなどを添えて、梅雨や初夏をイメージした懐石が楽しめる。日本の情緒を感じに、四季が変わるたびに訪れたい店になるだろう。
住所:大安区敦化南路二段81巷20号
TEL:02-2705-0101
営業時間:12時~14時半(ラストオーダー13時半)、18時~22時(ラストオーダー21時半)
席数:60席、個室2
予算:ランチ1380元~、ディナー2080元~