28年前、日本から旅行で高雄を訪れた女子大学生がタクシーの運転手に殺害された事件で、犯人の男がすでに仮釈放の条件を満たしているにも関わらず、男の家族が身柄の引き受けを拒否しているため未だ釈放されていないことがわかった。
女子大学生は1990年4月に台北を訪れ、2日間滞在した後電車で台南へ移動、3日ほど市内を観光した後、高雄駅に到着して以降の足取りがわからなくなった。帰国しない娘の身を案じた母親が同月末台湾を訪れ、日台交流協会の職員が同伴し警政署に通報した。
それから約1年後、捜査線上に高雄市のタクシー運転手の男が容疑者として浮上、取り調べに対し男はクロスボウで頭部を射抜き殺害、遺体を分解し遺棄したことを自供。求刑は死刑だったが精神の不安定などを理由に無期懲役に減刑され、宜蘭監獄に収監中。なお被害者の遺体のうち頭部など一部は見つかっていない。
(6月24日)