配給用マスクを違法に製造 宜蘭工場から190万枚押収

 配給用マスクを製造するナショナルチームに参加する「麥迪康(Medicom)」が、違法にマスクを生産していた件で、検察は1月7日(木)、宜蘭縣にある同社工場の立ち入り捜査を行った。

調べによると同社は10カ所のマスク製造ラインを登記していたが、昨年3月宜蘭工場に2本を増設し、製造機器6台で生産数を増加。同工場で製造したマスクはすでに市場に出ており、膨大な量にのぼるとみられる。

検察は薬事法違反で同工場の捜索を展開、約190万枚のマスクと、滅菌袋など医療商品や関連する注文書などを押収。さらに同社責任者と担当者5~6名に対し事情聴取を行っている。

同社は香港に本社を置き、宜蘭工場は台湾支社が管理。昨年11月に縣内で行われた「就職博覧会」では、マスク製造に関わる人員50名を募集、給与額は作業員が2万5000元~、生産ライン管理者は3万5000元以上とした。

なおマスク製造チームに参加する他社では、昨年1億元を売り上げ年末ボーナスも大幅に増額している。
(1月9日)

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