相次ぐ中高生転落死に不安広がる 安全対策の遅れ浮き彫りに

 近頃、短期間に複数の生徒・教員が転落死する事案が相次ぎ、保護者や学生に不安が広がっている。
@自由時報

 新竹縣の中学校で12月8日(月)、3年生の男子生徒が校内で転落し死亡。同校では11月20日にも、職場でのいじめを訴えていた女性教員が転落死しており、19日間で2件の死亡事故が発生したことで保護者が動揺を見せているという。警察は男子生徒の事件について外力の関与を否定し、学校は2件の関連性を否定したうえで危機対応と心理支援を開始した。
また名門女子高「北一女(台北第一女子高級中学)」で11月末、女子生徒の転落死事件が発生。同校保護者の弁護士は「子どもたちは多様で重いプレッシャーにさらされている。追い詰められた時は、どうか家族との対話を」と呼びかけた。
さらに苗栗縣頭份市の中学校でも11月中旬と12月初に2人の女子生徒が相次いで転落死し、縣議会は教育当局に24時間体制の相談窓口や全校的な心のケア強化を求めている。行政当局は心理師の派遣や保護者向け講座の実施、専用電話相談「1925」などの支援策を進めており、学校を中心に地域ぐるみの対応が急務となっている。
学業や人間関係、家庭環境など複合的な要因による若年層の心理的負担が指摘される中、専門家や保護者からは「早期の相談機会を保障すべきだ」との声が上がる。
(12月10日)

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