中山大学は5月26日(月)、「夜市」の営業時に発生する空気汚染物質が周辺の家庭内環境に浸透し、子どもの肺機能に悪影響を与えることを初めて実証する研究結果を発表した。
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この研究は、中山大学環境工学研究所の特別教授・林淵淙氏と、高雄医科大学公衆衛生学科教授で中山大学環境工学研究所の兼任教授でもある陳培詩氏のチームによる、大学間共同研究として実施。高雄市の夜市周辺に住む58世帯を対象に、アンケートと大気の質をリアルタイムにモニタリングする装置を用いて各種汚染物質の濃度を測定した上で、子どもの肺機能データを同時に収集した。複数の大気環境指標を総合的に分析した結果、夜市の営業日には、周辺家庭の室内でPM1およびPM2.5の濃度が休市日よりも有意に高いことが判明し、夜市での調理や燃焼が空気質に直接影響を与えていることが示された。
(5月26日)