台南の高齢集落で増える孤独死 市政府の対策と現実の課題

台南市成功里では、かつて空軍従事者とその家族の居住集落「二空」眷村の高齢化が進み、高齢者の孤独死が深刻な問題となっている。

この集落の鄭晴而・里長によると、1カ月で3件の孤独死が発生、中には遺体が腐敗した状態で発見されたケースもあったという。行政による検死では自然死とされたが、遺族と連絡が付かず、葬儀業者に遺体の引き取りを拒否され里長が遺体のそばで5時間を過ごさざるを得なかったと語る。
市の規定によれば「身元不明遺体」として処理する場合は遺体の引き取りが受け入れられるが、身元が判明している場合は遺族の手続きが必要。葬儀業者は火葬後に遺族が現れトラブル化することを回避するため、規定を遵守せざるを得ないという。
台南市政府の対策や条例について里長は「規定が現実とかけ離れている」と指摘。独自にボランティアを募り、独居高齢者に電話や訪問で安否確認を行い、異常を察知した際には迅速に対応している。「独居老人と友人のように接し、本音を引き出すことが安全網を築く鍵」と強調。地域の連携と早期対応が、孤独死を防ぐために重要だと訴えている。

(11月26日)

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