台北MRT板南線で11月8日(金)夜、運行中の車両内に刃物を持った女が乗客の男性に切りかかり、男性が首や顔にケガを追う事件が発生。女は乗り合わせたほかの乗客らに制圧され、駅で逮捕された。
調べによると女は42歳で博士号を取得する高学歴で、台北で派遣バイトをしていたが、前日に解雇されていた。女は同日22時頃MRTに乗車したところ幻聴があり、近くにいた男子高校生が女の悪口を言っていると思い込み、所持していたカッターナイフで切りつけた。
車両には台北市警察の警察官が偶然乗り合わせており、女の凶行を目撃しすぐにナイフを奪おうとつかみかかった。また近くにいた乗客らも警察官を援護し協力して女を制圧、次に停車した新埔駅で通報を受け駆けつけた警察が女を逮捕した。
台北市の蒋萬安・市長は女の制圧に関わった乗客らの勇敢さを称賛し、警察官の男性を生涯乗車無料とし、ほか2人に10年間、1人に4年間の無料乗車権を与えるとした。
(11月14日)