立法院で5月17日(金)、国会改革法案の審議中、与野党の立法委員らが激しく衝突しもみ合いになる騒動が発生。脳震盪や頭部外傷を負うなど6人が負傷した。
国会改革法案は今期開会前に国民党が構想を提案。3月に法案として提出し立法院会交付委員会の審査を経た。民進党も別途改革法案を提出したが、国民党版は三度の公聴会と逐条審査へと進み、民進党版を盛り込まずすべての条項を維持したまま1カ月の凍結期間を経て決議に回された。
立法院の議事規則規定では、委員会の予備審査を経た法案はコンセンサスなしの保留条文であっても凍結期間を経て採決できる。国民党法案には立法院の職権を拡大した法廷侮辱罪などが盛り込まれ、定義が不明瞭なうえ採決当日に各条項が公開されないなど不透明性を民進党が批判。また韓國瑜・議長が挙手による採決に踏み切り不満が爆発した。
立法院周辺では17日(金)以降、連日一般市民らが抗議行動を展開。18日(土)には雨天にも関わらず3万人が立法院を包囲し「議論なしには民主もない」などと訴えた。
(5月22日)