カンボジアにおける台湾人の若者などを対象とした求人・求職詐欺事件が横行しているなか、インターポールと台湾移民署在外部門がこの度、今年4月カンボジアに渡り暴力や人身売買などの被害を受けていた17歳の少年を救出したことがわかった。
警察によると少年は台南市の高校を中退、ネットでカジノの求人広告を見て4月末にカンボジアへ渡航。到着後、パスポートと携帯電話を取り上げられ、ネットを利用した出会い系詐欺の仕事を強制され、協力を拒否したり業績が悪かったりした場合は殴打、または電気ショックなど暴行を受けたという。
少年は仕事を拒否したことで複数回に渡り他グループへ転売され、ミャンマーへ移動する途中のタイ国内で脱出に成功。現地住民の助けを得て刑事局在タイ連絡管に連絡し救出され8月5日、無事に帰国した。なお救出時には100バーツ(84.3元)しか持っていなかったという。
刑事局は求人広告を容易に信じず、特に東南アジアの求人には警戒するよう呼びかけている。
(8月9日)