新北市三峽区にある恩主公醫院で9月27日(月)、未希釈のBNT(バイオンテック)製ワクチンを25人に接種するという医療事故が発生した。同院では25人に入院と経過観察を薦め、28日(火)までに10人が入院、いずれも状況は良好だという。
BNT製ワクチンは冷凍状態で配送され、冷蔵庫または室温で解凍した後、生理食塩水を用いて希釈してから接種するもの。ワクチンはアンプル1本につき0.45㍉リットル入っており、これを1.8㍉リットルの生理食塩水で希釈、1本当たり6人まで接種できる。しかし今回は接種した医師が、アンプルの蓋が開いていたことから希釈済と思い込みそのまま接種を実施。150人分相当のワクチンが25人に打たれた。
同院では事実発覚後、すでに帰宅した25人に電話で入院しての経過観察を勧めると同時に、ワクチンの接種を中止。中央流行感染症指揮センターでは衛生局の調査報告を経て処罰するとしている。
(9月29日)