台北市士林区で2019年8月、大学生の男子5人が同級生の女子を暴行した件で、士林地方法院はこのたび被害者の母親の同意のもと、5人に対し賠償・和解金計730万元の支払いと執行猶予付きで1~2年の実刑判決を言い渡した。
法廷では被告の答弁を聞いた被害者が泣き崩れ、机や椅子を蹴るなど錯乱した様子を見せたが、裁判官は被告らに前科がないこと、成績優秀であることなどを考慮し量刑を酌量。被害者の母親がこれに同意したことに批判が集中している。
調べによると6人は事件当夜バーで待ち合わせた後、カラオケ店へ移動。道中で女性が公園のトイレへ立ち寄ったが、そこでも5人は女性の身体を触るなどし、逃げようとする女性をカラオケ店に連れ込むとゲームで女性に酒を強制的に飲ませて酔わせた。さらに女性の服を脱がせ撮影した画像をSNSに投稿、代わるがわる交代で暴行した。女性は部屋から逃げ出しタクシーで最寄りのコンビニへ行くと店員に助けを求め、店員が通報した。
(2月9日)