高雄市鳳山区の「衛武營國家藝術文化センター」について、建築設計を担ったオランダ人建築家のフランシーン・ホーベンと台湾の羅興華建築師事務所が計画の変更などにより工期の遅れが生じたことについて訴えていた件で、台北地方法院は近頃台湾文化部に対し1億2888万元余りの賠償を求めた。
同センターは2018年10月オープン。世界最大のシアターを持つ芸術センターとして知られ、アメリカの「タイム」誌が2019年に発表した「世界で最も素晴らしい場所100」にも選出されている。
原告らによると、文化部は同センター内のシアター、実験シアター、コンサートホール、リサイタルホールの設計を依頼。計画が完成した後で工事の中止を要求し、大幅な変更を求められたという。予算は65億元から81億元に増幅し、また設計サービス費を再計算したところ1億3000万元の差額が発生した。
文化部はこれに対し、変更は計画の前期に行ったものであり「大幅」いは当たらないと主張している。
(7月27日)