台湾全土で6月4日(月)13時半から行われた防空訓練中に、空軍花蓮基地を飛び立った戦闘機が基隆市付近に墜落。同機を操縦していた少佐1人が死亡する事故があった。
この訓練は「萬安演習」と呼ばれ、年に一度行われるもの。30分間に渡り屋外の移動が禁じられ、車両や歩行者もその場に留まるよう指示される。
戦闘機は同基地12偵察隊に所属するF-16で、13時09分に飛び立った。その後13時43分に基隆の山間部上空で通信が途絶えたため空軍は消防局の協力を得て捜索を開始、同日19時過ぎに五分山麓にて機体の一部とともに少佐の遺体を発見した。
調べによると墜落の原因は機器の故障によるものとみられ、少佐はパラシュートでの脱出を試みた形跡はなかったという。なお翌5日(火)も引き続き捜索が行われ、同機のブラックボックスを発見。さらなる詳細な原因について調べを進めるとしている。
(6月6日)