2023年の竣工が見込まれる桃園国際空港第3ターミナルの建設工事に関し、交通部長・林佳龍氏は空港を運営する「桃園國際機場股份有限公司」に対し、指導監督チームの設立を要求。これを受け同社は天井部分の設計デザインを簡素化する方針を示した。
第3ターミナルは2017年5月に着工、駐機場や誘導路はすでに工事が進められている。当初は2020年の竣工を目指していたが、流線形の屋根や広範囲に及ぶガラスのトップライトなど複雑なデザインがネックとなり施工業者の入札不調が続いた。竣工時期は23年に延期、24年に運用を開始する見込み。
同社董事長・王明徳氏は「建設の延期により工費も引き上げられ、経費削減のために機能性や予算を譲歩することはできない、とすると景観を諦めるしかない」と話している。
なおデザインはイギリスのチームが手掛けたもので、流線形のデザインにより羽ばたく鳥をイメージ、また屋上には13万本のアルミパイプを使用した花びら状の装飾などが計画されていた。
(10月15日)