台北市警察は4月16日(月)、新北市土城区にてアンフェタミンなど覚醒剤を精製する工場を摘発。35歳と27歳の男を現場逮捕した。
工場はプレハブ小屋の2階に設置され、精製に使われる器具やボイラー8基、濾過設備が据えられていた。工場内では精製されたメタンフェタミン107kgに結晶化中の140kgのほか、精製前の液体原料7tが見つかった。精製すればメタンフェタミン3t分になり、末端価格は60億元にも及ぶという。
検察・法務部調査局によると今年1月末、屏東縣でアンフェタミン2kgを所持した男を逮捕。また2月に基隆市で30人を逮捕、覚醒剤約10kgを押収したほか、3月には屏東市と高雄市でもアンフェタミン精製工場を摘発。行政院長・賴清徳は台湾全土の覚醒剤一掃プロジェクトを立ち上げ、各縣市警察共同体制のもと捜査を実施していたという。
今回見つかったドラッグ製造工場は史上最大規模になることに加え、台北・新北で覚醒剤が製造されていた〝灯台もと暗し〟の状況に市民も驚いている。
(4月17日)