9月9日(土)にフィリピン沖で発生した18号台風「タリム」の影響により、台湾では12日(火)から大雨など被害に見舞われた。
気象局は13日(水)時点で台東から上陸し、北部へ抜け中国へ移動するとの予報を発令。しかしながらこの台風は想定進路を大きく外れ、上陸に至らず日本列島方向へと進路を変更した。
一方、中南部の農家では台風進路の予報が外れたことで、想定された被害が消失、供給過多となり野菜類の平均価格は前日より23.6%下落。ブランド野菜の宜蘭三星葱は1日で50元も値を下げた。これに対し地元農民らは「天災が人災に変わった」として怒りを露わにしている。
13日(水)の野菜の取引量は2000トンと前日よりも179トン増加したが、平均取引額は1kg当たり44.5元と10.5元低かった。中でもキャベツや白菜の下落幅が大きく、それぞれ31.4元から18.8元、45.9元から25.7元と40~44%減。
なお宜蘭縣の私立中学2校を除き、残る台湾全域の学校・企業はすべて通常通りだった。
(9月14日)