金馬奨、作品賞に急逝の監督作 再上映チケット瞬く間に完売

台湾最大の映画賞「第55回金馬奨」の授賞式が11月17日(土)、國父紀念館にて行われ、昨年急逝した中国の監督フー・ボー(胡波)による4時間の超大作「象は静かに座っている(大象席地而坐)」が最優秀作品賞に輝き、監督の母親が代理で賞を受け取った。
フー・ボーは昨年10月に自ら命を絶ち、本作が遺作となる。中継放送では、監督の親友であり同作のカメラマンを務めた范超が嗚咽する姿が映し出され、来場者の目にも涙が光った。
最多受賞は中国のチャン・イーモウ(張藝謀)監督作「影」で、最優秀監督賞など4部門にて受賞。同作は鄧超、孫儷夫妻のWノミネートでも注目を集めたが、最優秀主演女優賞は「誰先愛上他的」のシエ・インシュエン(謝盈萱)が6月の台北映画祭に続き受賞。
なお受賞作はいずれも24日(土)・25日(日)に再上映が決まったが、21日(水)にチケットが発売されるとおよそ15分で売り切れた。
(11月21日)
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