好きなものを形に
白い漆喰の壁にはめ込まれたアーチ型の窓、マヨルカ風タイル。スペインバル「カサ・デ・アミーゴス」は、外観からまるでスペインの路地に迷い込んだよう。
日本人オーナーのマサさんは、30年ほど前から仕事で台湾とスペインを訪れる機会が多く、いずれも第2・第3の故郷になった。日本に帰任してからもしばしば友人たちを呼んでは「パエリア」を振るまい、作る度に腕が上がっていったという。そんなマサさんの思いが形になったのが今年5月のこと。本場・スペインのスタイルに則り、コスパがよくフラッと立ち寄って飲める洋風居酒屋〝バル〟を立ち上げた。
バルで提供されるものといえばワインにタパス。ワインはグラスで赤180元、白200元、タパスはチーズやオリーブ、ハムはもちろんアヒージョにコロッケまで、スペインの伝統的なメニューが80~350元でいろいろ楽しめる。
タパスとは要はお酒のつまみのことだが、だからといって侮ることなかれ。たとえば写真の「パプリカのサラダ」は、パプリカを丸ごとオーブンで焼き、皮をむいてオリーブオイルにビネガー、シェリー酒、ニンニクで漬け込む…という非常に手間のかかる一品。なるほど奥ゆきのある味わい。シンプルなものほど手をかける、しかしコスパはよくなければ、というのもやはりスペインの流儀だ。
タパス3種食べ比べ
ワインやビールで今回のサービス3種を食べ比べ、しっかり腹もちのいい「トルティージャ(スペイン風オムレツ、100元/S、300元/L)」や「シーフードパエリア」(200元/S、600元/L)でスペイン風に締めるもよし。お酒をアンダルシアのシェリー酒やスパークリング「カヴァ」に変えて、気に入ったタパスを追加するもよし。
2種のチョコレートを贅沢に使った「チュロス」(160元)や新作、レモンの香りをまとう「ライスプディング」(120元)で〆。この店に食いしん坊の女性を誘えば、喜ばれること間違いなし。
Info
住所 大安区延吉街72號之16號
TEL 02-8772-8006
営業時間 11時半~23時(金曜~24時、土曜18時~24時、日曜休み)
席数 30席
予算 ランチ300元~、ディナー800元~