台湾風の牛肉麺が苦手
上海にいた頃は大好きだった「牛肉麺」。
大陸ではいわゆる「清淡」スープで、新疆や青海、蘭州のムスリムスタイルが主流だったのに対して、台湾風は紅焼スープ。これがどうも苦手で「牛肉麺」と付く店からは足が遠のいていたんだけれど、今日はひさしぶりに松江南京にあるお気に入りの麺屋に来てみたよ。
オフィスがこのエリアにあった頃はちょくちょくお昼を食べてた店なんだ。
▲赤い油ダレが視覚から嗅覚から食欲をそそる
辣油と酢でカスタマイズ
といっても私がいつも食べるのは四川風ワンタン麺「紅油抄手麺」(75元/小、95元/大)。酸っぱくて辛いタレが唾液腺を刺激して、食欲がどんどん湧いてきちゃうんだよね~。だから最初に来た時は小椀にしたけど、2回目からはいつも大碗。オーダーを通す時に、店員さんが必ず戻ってきて「大碗でいいのか? 小椀の間違いじゃ?」って聞いてくるのがお決まり(笑)。
連れは王道の「牛肉麺」(140元/小、160元/大)をチョイス。抄手がおいしいよ、っていうか抄手以外食べたことないんだよって言ってるのに、我が道を行くタイプだな。小皿料理は自分で取って、店員に申告するシステム。キクラゲの和え物とワカメの煮たのをつまみながら、麺が出てくるのをしばし待つ。
店の前、歩道に張り出したキッチンから麺ができあがってきた~。では、いただきまーす!
ウムウム、大ぶりで薄皮のワンタンがごろんごろんと大量に入ってて、麺も硬すぎず柔らかすぎず絶妙な歯応え。酸っぱくて辛くてうまくて「噛む」というより「吸う」に近い感覚で麺を堪能。よし、もうちょいラー油と酢を足しちゃおう。酢は白酢と黒酢、ラー油も辣椒醤と辣椒油があって、焦がしたトウガラシが入った辣椒油のほうが香ばしくておいしい。
牛肉麺はどう? 普通? あ、そう。この店の看板メニューだからね、平均より値段もちょっと高めだし、自慢の一品なんだと思うよ。
店名の「老幺」は末っ子のこと。きっと騾さんちは代々麺屋さんを営んでて、そこの末っ子が独立した店なのだろう…。創業30年ていうから、まあまあ老舗だよね。お昼も夜も行列ができるほど人気なので、ちょっとだけ時間をずらして行くといいよ。
info
住所 台北市中山区一江街50號
TEL 02-2561-6922
営業時間 11時~20時(日曜休み)
席数 約40席
予算 100元~/人