台湾入国時には、72時間前のPCR検査のほか、台湾到着48時間前に衛生福利部公式サイトの「入境検疫系統」で、搭乗便や防疫ホテル予約証明などの詳細情報を記入する。
桃園空港に着陸し、スマホの電源を入れた途端システムへのリンクを貼ったメッセージを受信。バーコード&申告書計3ページをスクリーンショットで保存する。日本のように何種類もの紙原本は必要なく、端末のデータ1本でOKなのがすごくラク。充電が切れそうだったオットは逆に危なかったけど!
入国手続きまでに何度かその画面を見せて45分ほどで完了、万事スムーズ! ただ、やはり始終、私たちへの危険物扱いはすごかった。スタッフはみんな防護服にゴーグル、フェイスシールドと完全装備はもちろん、常に緊張しているのが伝わってくる。荷物をピックアップしてゲートが開くと、いつもは賑やかなフロアはガラーンと暗い。
さらにテープで区切られた一方通行の通路は続き、制服の警備員が並んでいる。最後に自宅用の検査キットと、そこで検査するための容器を受け取る。疲れた様子のムスメをみて、スタッフが唾液取るから水を飲んでおいたら、と給水機を指さしてくれた。オットに荷物をまかせ、水筒を持って向かうと、警備員2人が厳しい声で「どこに行く!?」と立ちはだかった。「み、水を汲みに…」「不行(ダメ)!」。「子どもが唾液出しやすいように、水分補給したいんです」「不行!」。オットが遠くから「あの人が良いって言ったんですけど!」とキレ気味に叫んで、しぶしぶOK。水を汲んでる間も後ろで、ガッチリ見張られる。自分が陽性患者のようなこの扱い…。
検査エリアはバス乗り場の屋外に設置されていて、久しぶりに南国特有のムワッとした空気を味わう。3回目なので、全員すんなり唾液ゲット。検査結果はホテルに連絡が来るので、待たずにそのまま移動できるのもうれしい。
隔離先への移動は専用タクシーかシャトルバスだ。政府から補助が出ているので、高雄までタクシーでも「3600元」と割安だ。車に乗り込む前、荷物も人間もまとめてエアスプレーのような機械でモクモクに消毒される。服がシットリするくらい。さすが台湾は徹底してるなぁ。
札幌のホテルを朝7時に出発、成田で乗り換えて台湾着が16時半、タクシーに乗り込んだのは18時近く。9人乗りのワゴンは快適だったけど、流石に疲れた~。話好きな運転手さんから、本日の入国者は1300人程度だよ、と聞く。高雄のホテルにチェックインしたのは22時だった。