創作にも和の心を
日本料理店がひしめく林森エリアの裏通りに昨年0月オープンした「鮨 山秋」。白木のカウンターで見事な手捌きを披露する料理長・石氏は、大阪「美食米門」や福岡の老舗「高玉」台北店などで計15年修業。和食一筋で鍛えてきた確かな腕で、舌の肥えた客と相対する。
同店にはメニューがなく、先付に刺身、煮物、寿司、焼物、御飯物、吸物、水菓子と和食の基本を網羅した「コース」(1600、2500元/9品~)を提供。本日のラインナップは、ほんのりと甘みを感じる「カシューナッツ豆腐」の先付に始まり、「タコと大根の桜煮」、イクラ、蟹味噌と一緒にいただく「ズワイガニのじゅんさいジュレ添え」が続く。
「プライベートでも寿司が一番好き」と語る石氏が握る寿司は、シャリやネタに下味を付た創作風で、そのまま食べられる。海老味噌とキャビアを乗せた「ボタン海老」や今が旬の「あん肝」にスイカの奈良漬けを添えた寿司など、新鮮なネタに〝和〟の素材で遊び心を加えた。
好みに応じたアレンジ
今回のサービス「ふぐの白子焼」は、炭火でぷっくりと焼き上げた白子にフォアグラを重ねてあり、濃厚でクリーミーな味わいが口いっぱいに広がる。さらにトッピングのタタミイワシがサクッとした食感を添える。
コースの価格帯や食材など希望を伝えておけば、それに合わせたアレンジも可。敷居が高いと思われがちだが、誰にでも楽しんでほしいというお店の気概がうれしい。
外出を控えている人には、板前の熟練した技が光るリーズナブルなテイクアウト弁当がオススメ。「うなぎ弁当」、「すき焼き弁当」、「ぶり照り弁当」、「鴨ステーキ弁当」(各320元)の計4種をを揃え、ウーバーとフードパンダのデリバリーも。
旬の素材と料理長手ずからの味わい。季節ごとにぜひ訪れたい。
Info
住所 中山区中山北路83巷38號
TEL 02-2521-8636
営業時間 12時~14時、18時~22時(ラストオーダー13時半、21時、日曜休み)
席数 28席、個室2(最大12人収容)
予算 ランチ1200元~、ディナー2000元~