高雄市橋頭地方検察署は5月14日(火)、3歳の女児が今年1月ガソリンスタンドの高圧空気入れによる事故で死亡した件で、当時女児と一緒にいた父親を過失致死罪で起訴することを決めた。
事故当時、女児は父親が所有する車の助手席で死亡。顔や胸、腹部が膨張しており、空気入れを口内に入れたところ噴出した空気で気胸状態になり、空気の血管内圧入による塞栓症で死亡したものとみられる。
検察では女児の父親の自身に過失はないとする証言が、司法解剖の結果や担当医師の証言との相違点があるなどして4カ月に渡る調査を展開。女児の手の大きさと空気入れのサイズ比較や、指紋などを徹底的に調べ、グリップ部分と噴出ノズルから採取されたDNAは女児のものと一致したことが判明。父親の過失は認められたが殺人罪で起訴するに足る十分な証拠はなかったとして過失致死罪に落ち着いた。
(5月6日)