今年第25号となる台風「ウサギ(天兎)」が11月12日(火)深夜太平洋上に発生し、22号「インシン(銀杏)」、23号「トラジー(桔梗)」、24号「マンイ(萬宜)」と合わせ、4つの台風が台湾を取り巻く珍しい状況となった。
台風25号「ウサギ」はグアムの西にいた熱帯性低気圧が発達したもの。中央気象署によると、4つの台風が同時に出現したのは1994年10月以来30年ぶりだが、1960年8月には5つの台風が現れたこともあったという。
この時期は東北からの季節風が吹き込み、台風の影響と合わせ連日の降水量が増加。25号「ウサギ」は進路が不安定なうえ、今回同時に存在する4つはいずれも勢力が弱く、大きな被害の可能性は薄いとしている。一方で24号「マンイ」に接近し、複数の台風が接近することで相互に干渉し異なる進路をとる現象「藤原の効果」が起こることが示唆されている。
(11月13日)