コロナ死亡の「恩恩」ちゃん 当時の通話記録に職員の笑声

新北市中和区で2歳男児「恩恩ちゃん」が新型コロナウイルス感染による合併症で亡くなった件で、男児の母親と消防や衛生局などによる通話記録の音声ファイルが6月21日(火)、内部告発者の手により公開された。

音声ファイルは衛生福利部から今月提供されたものとは異なり、部が「個人情報」と称し削除されたものも含まれる。当時消防局が衛生局や中和区衛生所へ連絡した際、オペレーターの不在や本人確認に時間を費やすといった状況のほか、衛生局の職員の笑い声が記録されていた。

父親は通話記録を聞いた後「聞いていられない」「彼らが笑いながら話しているのは、私の息子のこと」「息子を真剣に扱っていなかった」と嗚咽し〝殺人〟と批難した。また〝たらい回し〟状態や20分以上空白の時間もあり、父親は22日(水)SNS上でさらなる疑問が浮上したと記した。

録音データは捜査資料として司法に引き渡される。侯友宜・市長は22日(水)、遺族の気持ちは理解しており、すべての責任を取ると話している。

(6月23日)

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