台湾で新型コロナウイルスの防疫対策を担う中央流行感染症指揮センターの指揮官である衛生福利部の陳時中・部長の感染が6月12日(日)に報じられた。2年半に及ぶコロナ禍で最前線に立つ人物の感染に動揺が広がる一方、早期回復を祈る声も多くみられる。
同センターのリリースによると、陳部長は同日午前、関連症状を覚え自宅でスクリーニング検査キットを使用したところ、陽性が確認された。オンラインで医師に受診し感染と判定、自宅療養を行うという。また陳部長の接触者として同センタースポークスマンの荘人祥氏など3名も検査を行い、ともに陰性が確認されたが自主健康管理を行っている。
なお陳部長はワクチンを3回接種しているが、1回目と2回目がAZ社製、3回目が高端製。混合接種の組み合わせについて、長庚医院の研究によるとAZ+AZ+モデルナの場合、中和抗体量が最も増加し、次いでBNT、高端製ワクチンは最低であることがわかった。3回目がモデルナの場合の抗体量は47.7倍、BNTが32.2倍、高端は12.7倍。
(6月15日)