奨学金も父の医療費に 貧困の学生、6校に合格

基隆市の高校に通う男子学生が、極度の貧困状態と父親の病気の介護をしながら、大学6校に合格した。

男子学生はタクシー運転手の父親と2人暮らしで、父親が病気に倒れ極度の貧困に陥った。奨学金はすべて父親の医療費に消え、1日1個の弁当で食いつなぎ、マスクを買う金もなくガス代が支払えないため冷水で入浴する生活が3カ月ほど続いたが、学校が状況を知り援助に介入。校内扶助会や保護者会、同窓会の援助を得たが、父親の病状は悪化の一途、受験の2カ月前に亡くなった。

それでも東華大学など6校に合格、学生は「人生を諦めたくなったが、たくさんの人の助けを受けた分諦めるわけにいかない」と語った。

(6月7日)

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