四川山椒の旨味
四川省出身の美しい女性オーナー・李雪さんが切り盛りする「李雪辣嬌 川味食府」は、内湖エリアの閑静な瑞光路に移って4年。以前は「三源」という名前でATT 4 FUNに入っており、行列のできる人気店だった。
店内はまず中華山椒の香りがぷんと漂い、これは本格四川料理が味わえるぞという気分を盛り上げる。席につき、出てくるのは台湾茶ならぬ山椒茶。青花椒をお湯に入れただけのさっぱりした味わい、香り高さが存分に感じられる。山椒は痺れる辛さ、とよく形容されるが、山椒そのものは辛みがないと知ってほしくてこのお茶を出している、とは李雪さん談。
辛さの中に潜む味
李雪さんの創り出す本場の四川料理は、どれも円熟の極み。辛いものと、辛さを一瞬で消す「解辣」メニューを揃えている。
まず前菜にはトマトの砂糖漬け「李雪冰釀西紅柿」(198元)を。砂糖漬けといっても甘みは強くなく、スイカのように爽やかで、辛さに怯んだ口の中をさっぱりさせる。
ジャガイモの酸っぱ辛い炒め「李雪酸辣土豆絲」(228元)に、薄いクレープで包む「魚香肉絲」(298元)、辛い唐揚げ「成都椒麻鶏」(388元)、いずれも日本人の誰もが大好きなメニューばかり。また台湾と四川が出会う「微辣小籠湯包」に「極辣小籠湯包」(248元)!
最後は前身「三源」の看板メニュー「総合巧克力小籠包」(248元)で〆。イチゴやレモン、マンゴーとカラフルでインスタ映えも必至だ。
販売もしているオリジナルの調味料類はすべて李雪さん秘蔵のレシピ。辛さの中に甘みや苦みが際立ち、四川料理の奥深さを知ることができる。きちんとした中華を食べたい時、この美食に溢れたひとつの空間を訪れよう。
Info
住所 內湖区瑞光路106號
TEL 02-7720-6168
営業時間 11時半~14時、17時半~21時(ラストオーダー各13時50分、20時10分)
席数 100席
予算 1500元~