田舎庵の味を完全再現
北九州・小倉に本店を構えるうなぎ専門店「田舎庵」が今年3月、海外1号店「小倉屋」を台北市内にオープン。モダンな和風づくりの門をくぐると、店内にはなんともいえない芳ばしいうなぎの匂いが漂い、上品な空腹感を誘われる。
「開店準備に3年を費やしました」と語るのは、店長の丘曜維さん。「田舎庵」四代目・緒方氏と友人関係である台湾のパートナーが手を組み「田舎庵の味を台湾で再現する」ため、研究と選定にかけた時間だ。台湾製品で作る田舎庵の味に限りなく近いタレの研究に1年。台湾で最高品質の「露地池鰻」を探し歩き、米は台湾の風土でうなぎ料理に最も合う、北海道産の「ななつぼし」に。日本と同じ品質を守るため、素材選びには徹底的にこだわっている。
うなぎをつまみに一杯
本家「田舎庵」はミシュランガイドの手ごろでおいしいオススメ店「ビブグルマン」に選ばれた名店。「うなぎに火をたくさん食べさせる」という「田舎庵」独自の焼き方を再現すべく、台湾人調理師向けに定期的な長期日本研修を実施して「小倉屋」の味を作っている。
今回は「うな重定食」、「せいろ蒸し定食」(各380元~)、「ひつまぶし定食」(500元)のいずれかを注文すると、「うなぎの肝焼き」または「う巻き」(各通常120元)のどちらか一品サービスする。
単品は「天ぷら」(260元~)や各種「小菜」(80元~)も用意。日本産の日本酒(500元/瓶)や焼酎(280元)、梅酒(180元/杯)なども豊富にとり揃えている。
うなぎをつまみにゆっくり呑むのも、「小倉屋」のオツな過ごし方だ。
住所 大安区光復南路280巷27号
TEL 02-2721-8555
営業時間 11時~14時半、17時~21時(無休)
席数 60席(テーブル50席、座敷10席)
予算 600元~