MRTの乗車賃割引き再検討 長期的運営コスト上昇見据え

台北大衆捷運股份有限公司と台北市政府は、近頃台北MRT(捷運)のICカード利用による20%オフ優待を15%オフに引き上げることを検討していることがわかった。
台北MRTの初乗り料金は定価で20元だが、悠遊カードや一卡通などのICカード利用で2割引の16元となる。これはICカード利用を促進するため2002年から市政府が推し進めてきた政策で、同社総経理・顔邦傑氏によると減額分の補填は商業店舗物件の家賃収入などで賄ってきたが、利用者の増加に伴い負担額も増幅。さらに23年に渡り乗車賃の値上げなどは行っておらず、人件費や光熱費、修繕費など長期的な運用コストも増加し、商業的発展の限界が見えてきた今、将来的な成長を見据え割引額の再検討に至ったという。
なお今年4月から実施している1カ月MRTとバス乗り放題で1280元の定額チケットは、現在までに29万枚を売り上げている。
(9月1日)
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