高雄市で2025年に開催を予定していたLGBTパレード「ワールドプライド台湾2025」準備委員会は8月12日(金)、「台湾」の名称使用が主催者である国際組織「インタープライド」から認められなかったことから、開催を中止することを発表した。
準備委員会は2021年の候補地申請から「Taiwan(台湾)」の名称を使用し、計画書、審査資料などすべてに「Taiwan」と表記。主催の「インタープライド」から提供された書類では、開催地を「都市名」で記載するといった指示もなかったが、過去の開催地はすべて都市名を冠し開催されていたという。
昨年インタープライドが「台湾地区」の呼称を用いた際、準備委員会はこれに抗議。外交部の協力の下、主催者と準備委員会は「台湾」の名称を用いることで合意していた。
しかし今年7月、インタープライド側が再び「なぜTaiwanの名称を用いるのか」と問い合わせがあり、準備委員会は再度説明。その後のやりとりでインタープライドが、監査・理事の投票の結果、イベント名称は『WorldPride Kaohsiung』または『Kaohsiung WorldPride』とする旨を通知、準備委員会は「元からTaiwan名称を使用する選択肢は与えられていなかった」と話している。