台湾衛生福利部食品薬物管理署は6月18日(日)、アメリカの輸出業者より遺伝子組み換えジャガイモの輸出許可が申請されたことを明らかにした。
これに対し民間団体は、遺伝子組み換え作物(以下GM作物)に100%の安全性を保証できないとして反対や懸念を表明。GM作物に関しては、これまで多くの研究機関が発がん性やアレルギーの誘発性を認めている。
学校給食からGM作物の排除を訴える市民団体の発起人は、過去にフランスで動物実験を行った結果、GMトウモロコシを与えたラットに肝臓と腎臓の病変、がんも発見されたという。そのほかオーストラリアの研究では、GM飼料を与えた豚に胃腸の病変が多く見られ、また死産や不妊に至ったケースもあった。アメリカでもGM作物の流通とアレルギーの発生率上昇が重なり、関連性を指摘する声も多い。
行政院農業委員会によると、現在ジャガイモの消費量のうち7割が輸入。GMジャガイモの輸入には審査を要するが、通過すれば最速で来年には市場に出回ると予測される。
(6月20日)