どう見てもカフェな外観
来た。ついにこの日が来たよ。台湾で蘭州牛肉麺を食す日が。台湾の紅焼牛肉麺とは似て非なる、上海時代には日常食だった大陸の蘭州牛肉麺。台湾に来てからというもの「蘭州」とか「清真」と冠する店は行き尽くし、そのすべてに落胆していたあの頃。それでも諦めきれず、時々マップアプリに「蘭州拉麺」と入力してはため息をついていたあの頃。しかし、そんな日々にセイグッバイ! ついに見つけたんだ、本場のご当地の正統派の蘭州牛肉麺を!
やってきたのはMRT「六張犂」駅近くの路地。一見するとカフェだけど、どうやらここで蘭州拉麺が食べられるらしい。マップの写真にもそれらしい写真が投稿されているし、口コミにもちゃんと書いてあるから今度は間違いないはずだ。
▲青花瓷の丼にネギと香菜の緑、ラー油の赤の美しさ。エモさに涙が…
コーヒー&牛肉麺が新トレンド
蘭州拉麺とは何ぞや? という方はぜひサーチしていただきたい。数年前には日本人が蘭州の麺屋に弟子入りして、協会の認可を得て東京で開いた店が大人気になった、というケースもあるくらい日本でも好評なんだよね。上海生活ではそこら中に店があって、生活に欠かせない料理の一つだった。それが…いるのが当たり前だった彼を失って、私の胸は空っぽに…。
よし、店に入ろう。声を掛けると、おばちゃんが出て来たよ。3人だから外のカウンターにも座れるけど、中の方が涼しいからって2人掛けソファにプラスチック椅子を出してくれたので中へ。
牛肉麺は「清淡」と「紅油」が選べるけど、ここはやっぱラー油たっぷりの「紅油」っしょ(北海道弁)!
ものの5分で牛肉麺が登場。うおお、透き通るスープにたっぷりの牛すじ肉、そしてネギと香菜(パクチー)。さて、お味は…ぐおおおぉおぉぉ! キターーーー! これだ! これだよ! 私が、いや私の胃袋が、魂が求めていたのは!
牛骨出汁のコクたっぷりのスープ、ふんだんの油で揚げるように炒めたトウガラシの香ばしさ、そして細くすっきりした麺。蘭州では麺の太さも選べるんだけど、定番の「細」の太さになってるとこも憎いね。
おかずはキクラゲと押し豆腐の冷菜。これもピリ辛でニンニクとショウガが効いてさっぱりおいしい。〆は本業(?)のコーヒーをテイクアウトして、午後もバリバリ仕事がんばるぞー! 残念なことに、自宅も会社もデリバリー圏外なんだよな…この麺のためなら引っ越しも辞さない構えだぜ!
info
住所 台北市大安区和平東路三段72巷22號
電話 0901-131-911
営業時間 7時半~21時半(土曜~23時半)
席数 5席
予算 185元~