台湾の街を歩いていると、国旗や看板、雑貨など、赤がよく目につきます。特に旧正月になると街が赤一色に包まれ、一気に華やぎますよね。
赤は交感神経に作用し、やる気を起こさせたり購買意欲を湧かせたりするので、セールの看板によく使われます。一方で暖かさを感じさせ、台湾など暖かい国ではカーテンやファブリックなどに使用すると暑さを増すことも。体感温度を3度ほど高く感じさせるという実験データもあります。さらに時間の流れも早く感じると言われ、ファーストフード店の内装に使用されます。そのほか目に飛び込んでくる速度が他の色に比べて速く、遠くからも認識できるので、事故防止など注意書きの標識に使われますね。
赤を見るとアドレナリンの分泌が促進され、心拍数や呼吸量、血圧が上昇。興奮や決断させるとして、ビジネスマンが商談を成功させたい、業績を上げたい時に赤いネクタイを着けるという話も。アメリカ大統領選で候補者がみな赤いネクタイをしていたのはそういうわけで、最もやる気を奮い立たせてくれる色なんです。
一方、左翼・社会主義・共産主義を形容する色でもあり、一説によると1848年革命やパリ・コミューンで、革命軍の掲げる三色旗が血に染まり赤くなったことから、左翼的立場の形容に赤を使うとか。このように赤にまつわるエピソードは多々ありますが、心理効果をうまく活用し、役立ててみてくださいね。