色には不思議な力があります。普段身につける洋服や下着、小物、インテリアの色によって体調に変化が起こるのはご存知ですか? 今回は健康と色との関係について書いてみたいと思います。
赤には男女問わず性腺の分泌を促進させる力があります。昔から赤いふんどしや腹巻は生殖器の発達を促すと言われてきました。赤は交感神経を刺激し、血圧を上昇させるため、低血圧の治療にも利用されます。赤血球の増殖、消化液の分泌を促進させるため、食欲が増進し大脳を興奮させるとして、うつ病への効果も期待されます。
一方、緑は頭痛を和らげたり、胃もたれを抑えたりする力があります。森林や新緑と同様、目に安息を与えてくれる色でもあります。また、安定感や平常心を取り戻す効力があり、ホルモンのコントロールタワーである大脳の下垂体に働きかけ、そこから神経の働きで筋肉や皮膚を生き生きさせます。さらに副甲状腺の分泌を促進、病原菌や毒物を排除、肝臓を刺激し血圧を調整する働きも。
そして色彩学的に寒色で沈静色である青は、熱を下げ、高血圧、水ぶくれ、風疹、インフルエンザ、不眠症に効果的。実際にこれらの病気の薬の包装には青が使われることも多いです。また副交感神経系を刺激し、脈拍・呼吸・血圧・体温を下げます。神経の鎮静化から不眠症の治療にも使われ、下垂体に作用しホルモンの分泌を促進、生体の呼吸率を増大。精神状態を穏やかにし、心を落ち着かせます。
健康によいとされる下着の色は白。白は最も多く光を透し、反射するからです。風邪を引いたら温かくして、白い綿の下着を着て、よく寝て汗をかき、下着を取り替えるのが一番ですね。