職人の手仕事が光る
忠孝復興駅直結のSOGO復興館11階にある「えん」が、この度リニューアルオープン。白木と竹細工を多用し和のしつらえなのにモダンな趣きがある。この店で食べられるのは、日本人料理長・左京氏は四季折々の食材を丁寧に下ごしらえし、持ち味を生かした本格和食。どれも素材本来の質の高さと、それを引き出す入念な仕事が見えるものばかりだ。
まず紹介したいのは「おばんざい3種盛合わせ」(320元)。「鮪とアボガドのなめこ醤油」、「炙りホタテと葱の酢味噌和え」など9品から選べる。プロの手にかかり一層色彩を増した酒のあてに、上質な白ワインを彷彿とさせる果実味が特徴の「赤武・純米吟醸」(3000元/720ml)を合わせれば、どんどん酒を注ぐ手が止まらない。
花見気分の春メニュー
シャキシャキと筍のような食感のビンロウの茎を加えた「広島牡蠣と蛤の酒蒸し」(320元)や生米から炊き上げることで出汁の旨みをしっかり染み込ませた「真鯛としめじの土鍋飯」(450元)など6品を揃えた。いずれも桜の塩漬けをトッピングし、満開の桜を思い起こさせる。〆には、「えんの原点」と料理長が受け合う「にんにく飯」(170元)を。香ばしいニンニクが上品かつ奥行きのある味わいを創り出し、創業当時から愛され続ける逸品だ。
春の歓迎会シーズンにピッタリの「茗翠コース」(1280元)は、メインに「和牛炭火焼き」または「鰆のアンチョビオイル焼き」、そのほか前菜・寿司・デザートなど舌の肥えた客も大満足の計8品。タイミングよく供されるコースには、月替わりで各地の日本酒が味わえる「利き酒三種」(600元/各60ml)を合わせれば、味わいもひと際華やかに。
今回はリニューアルを記念し、16時以降の会計が20%オフになる。個室が多く、ベビーチェアも完備しゆったりと過ごせるのもうれしい。大きな接待や宴会を避けたい時期がら、家族や友人との食事で〝口福〟のひと時を。
Info
住所 大安区忠孝東路三段300號太平洋SOGO復興館11階
TEL 02-7745-0796
営業時間 11時~22時半(ラストオーダー21時半)
席数 140席、個室7(最大16人収容)
予算 昼500元~、夜1000元~