中部・南投縣を震源とする「921大地震」から20年目となった9月21日(土)、國立台南芸術大学音像記録研究所は回顧写真展を開催。10月8日(火)までの会期で、地震発生後すぐに現地へ入った同研究生らにより撮影された写真や映像を展示している。
写真、映像は南投縣中寮郷で撮影されたもので、「災害」、「傷跡」、「記憶」、「再生」とテーマを4つに分け展示。自然の強大な破壊力、近親者を失った悲しみ、痛みが去った後の温もりなどフレームの中に生きる人々の感情を伝えるものとなっている。
また当時、同縣埔里鎮で被災し家族6人を失い、天涯孤独となったうえ自らも左足を失った男性が近況と近影を公開。当時祖父、祖父、父母と姉とともに住んでいる家が倒壊し、家族に守られ助かったこと、しかしながら左脚を膝下から失い義足で生活していること、現在は郵便局に勤めていることを明かした。
(9月23日)