台湾南部で水不足が深刻化 高雄で断水実施、貯水確保

 

台湾南部で近頃水不足が深刻化しており、平均降雨量が例年に比べわずか3〜5割程度に留まっていることがわかった。

高雄市旗山溪水の水量が減少し、南化水庫から補給。高雄から北部へ毎日5万トンの水を送るため、高屏溪攔河堰ダムの浄水作業を行い貯水量を増強、水供給量の安定を図っている。さらに水道会社は高雄市23地区の12万戸において、11月21日(火)22時から翌21時まで、23時間に渡り断水を実行した。

南部に今年訪れた台風は降雨が少なく、まもなく冬の乾燥季に入るため貯水量は死活問題となる。現在の高屏溪の水量は55cms(立法メートル/秒)だが、例年の平均値は69cms。台南曾文水庫では貯水量が6割に満たず、昨年比で3割減。また南化水庫も7〜8割に留まっており、農家しでも灌漑用水の使用を控え、節約に臨んでいるという。

水道会社は高雄市の人工湖・澄清湖25万立方メートルの浄水作業を実施、来年5月の完了を見込んでいる。

(11月22日)

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