100年の風情を纏う
中山北路沿い、日本統治時代の「石井餅菓子店」跡にオープンして4年になる「心味酒肴居酒屋」。100年超の歴史を感じさせる風格を残した店内はカウンター席のほか、靴を脱いで寛げる掘りごたつ式の座敷。日本人がほっと落ち着ける空間を作っている。
料理に腕を振るうのは、懐石から居酒屋まで幅広く修行してきた趙さんと王さん。2人がタッグを組み「日本酒が持つそれぞれの個性に合わせた料理」で客をもてなす。また日本酒ソムリエ「唎酒師」を有するスタッフが、料理とのバランスを考慮しながらアドバイスしてくれるのもうれしい。
日本酒で新年を祝う
アルコールは焼酎にビール、日本酒、ウィスキー、ワインとひと通り揃えているが、ウリは何といっても選りすぐりの日本酒だ。今回紹介してくれたのは、スラムダンクの作者がファンであることから生まれたダブルA面ラベルの純米吟醸「三井の寿+14」(2200元)。辛口でしっかりした旨みが残り、今が旬の雲林産「からすみ」(250元)がまたよく合う。また「三千盛純米大吟醸」(1900元)は雑味がなく、穏やかな香りが鼻腔を刺激する。
フードはつまみにサラダ、刺身、焼き物、揚げ物、汁物、ご飯物とデザートまで。純和風の居酒屋メニューに、「辛口台湾小アワビ」(290元)など台湾料理もあり多彩。アメリカ産プライムビーフを炭火で焼いた「カルビ・トリュフ塩焼き」(320元)は、トリュフかローズソルトを添えて。
今回は読者限定で「ウニの海鮮焼うどん」をプレゼント。イカやエビが豪快にトッピングされ、濃厚なウニソースがコシのある讃岐うどんによく絡む。トビコのプチプチ食感も楽しい。
台湾で過ごす年の瀬、100年の風情を感じながら杯を傾け、新年を迎えよう。
Info
住所
中山区中山北路一段37號
TEL
02-2563-7892
営業時間
18時~翌1時(ラストオーダー23時)
席数
90席、個室2(最大8人収容)
予算
1000元
エリア
中山北路