台湾財政部関務署は近頃、出国時の申告なしに持ち出せる限度額を超過する事案が多発していることを報告。今年に入ってから計17件に達しており、最高額が日本円で4800万円だったことも明らかにした。
台湾では日本への旅行者が増加する状況下で、出国前に高レートで両替をする旅行客も増えている。そのほか、台湾元での超過持ち出しも10件にのぼり、最高額は2201万4000元(約8115万6000円)だったという。
持ち出し限度額は米ドルで1万ドル相当、台湾元で10万元、人民元で2万元であること、未申告の超過分は通関時に没収、または帰国時まで保管される可能性がある。なお台湾では資金洗浄の予防のため、6月28日(水)より新規定を施行、出入国時の持ち出し限度額超過分については没収し、保管・返還不可となる。
同署では昨今の限度額超過について、国民の認識不足が招いた事態であることを強調、超過分の申告を怠らないよう呼びかけている。
(5月30日)