健康で正常な夫婦でも、自然な妊娠が望めるのはたった14〜18%と低く、さらに残る80%のうちの15%は不妊であると言われています。WHOの2023年の健康調査によれば成人の6人に1人が不妊を経験しており、このデータには世界の国や地域のばらつきなどはなく、いずれも同じ状況です。
そんな夫婦の救世主とも言うべき不妊治療。「孕医生殖センター(Becoming Reproductive Center)」はそんな不妊に悩む多くの夫婦を受け入れ、92%の妊娠成功率を誇るクリニックです。
「孕医(ユンイー)生殖センター」は院長のリー・ホイポー(黎惠波)医師が2020年に開業した、不妊治療専門のクリニック。
これまで不妊に悩む日本人のご夫婦40組が来院。台湾人だけでなく日本人にも信頼される専門クリニックです。
コロナ禍で帰国できない在台湾日本人はもちろん、コロナ禍以前には不妊治療のためにわざわざ日本から台湾へやってくるご夫婦も多かったとのこと。リー院長はそんな方々に寄り添い、日本語で安心して治療を受けられるように、との思いで各部門に日本人スタッフまたは日本留学経験のある日本語堪能な台湾人看護師も配置しました。
孕医生殖センター受付
コンサルタント室。初診時のヒアリング&カルテ作成や、治療後・手術前の説明や同意書の記入を行う。鍵付きでプライベートもしっかり保護
院長のリー・ホイポー(黎惠波)医師
■学歴カリフォルニア大学アーバイン校(UCI) 生殖医療・内分泌研究員国防医学院医学科
■経歴孕医生殖センター院長台北中山医院 不妊症専門医台北中山病院 婦人産科主治医三軍総医院松山分院 産婦人科兼生殖医療専門医ヨハネスブルグ総合病院 産婦人科医師
ひと口に「不妊治療」といっても、いわゆる病気を治すような「治療」とは異なり、妊娠するまでのサポート全般を指します。
STEP 1 タイミング指導
エコー検査や尿検査により卵子の大きさを調べ、排卵日を予測して妊娠のタイミングを指導します。妊娠を目指した生活の仕方のアドバイスや、排卵を誘発する飲み薬を用いることもあります。
STEP 2 人工授精
洗浄濃縮した元気な精子を選別し、排卵日に合わせてカテーテルで子宮内に注入し妊娠させるもの。リー院長は排卵剤(飲み薬)を併用して行っています。
STEP 3 生殖補助医療(体外受精・顕微授精)
STEP1・2で妊娠できない場合に用いる方法で、「体外受精(IVF)」は精子を卵子に振りかけ自然に受精させます。 一方の「顕微授精(ICSI)」は採取した精子を卵子の中に針で直接注入します。 男性の不妊や、原因不明の不妊、ふりかけ法でなかなか妊娠に至らない場合に行われます。
リー院長によれば、台湾と日本における不妊治療の大きな違いは、①費用 ②累計妊娠率 ③精子/卵子の提供 の3つとのこと。
レート変動により2024年現在はほぼ同等ですが、コロナ禍以前は台湾の方が20万円ほど低かったそうです。WHOの見解でも、不妊症は人々にとって大きな苦痛やスティグマを生むだけでなく、限られた利用可能性のために経済的負担が大きいと指摘しています。費用面の問題から妊娠・出産を諦めるといった状況に対し、台湾での不妊治療は一つの希望になり得るかもしれません。
なお台湾では現代の少子化を社会問題として注視しており、不妊治療に対する費用面での政府補助を給付しています。これは台湾人夫婦だけでなく台湾人と結婚した外国人も給付対象。政府補助は不妊治療を開始する前に申請し、治療が終わってから補助金を受け取ることができます。
日本では低刺激治療で1~2個の卵子を採取し、身体への負担や費用を抑えた治療を行うクリニックもありますが、孕医生殖センターではまずサプリメントなどで卵子の質を向上させるなどしてから採卵。一度でできるだけ多くの質の良い受精卵を作り、2人目、3人目の妊娠を計画する際には、保存した受精卵の移植のみを行うことで身体や精神面、費用の負担を抑えるようにしています。
台湾では精子/卵子のドナー(提供者)は30歳までと決められ、採取前後の検査により、健康で問題がないことが保証されています。また日本では精子/卵子の提供が限られた施設でのみ行われるのに対し、台湾は世界で唯一の国営。そのため他国に比べ、検査やマッチングの審査などシステムが非常に整っています。ドナーの管理や検査、レシピエント夫婦とのマッチングはクリニックが行い、国が行っているのはドナー歴の有無の確認管理及びマッチング時の審査です。また台湾では面識のない人から提供を受けることができるのに対し、日本では実の兄弟や姉妹から提供を受けるのが一般的。しかしドナーとレシピエント間でのトラブルが発生するケースもあり、台湾での提供を希望する人がいるのだそうです。
取卵室:採卵手術室
移植室:体外受精の治療の際に受精卵を体内に戻す移植の際に使用します
そのほか「受精卵着床前検査(PGTテスト)」についても、台湾と日本では条件が異なります。この検査は受精卵を子宮内に戻す前に行うもので、流産の主な原因が赤ちゃんの染色体異常によることから、染色体の数の過不足がないかを確認し、正常であれば子宮に戻すということになります。
検査対象について、日本では2回以上受精卵移植に不成功の場合、2回以上の流死産を経験している場合と限定的ですが、台湾ではご夫婦のいずれかに染色体異常がある場合、高齢出産の方、習慣性流産の傾向がある方などが対象と、比較的条件が緩和されています。
リー院長は世界でも最先端の生殖医療技術に精通し、不妊に関して一人ひとり異なる状況や問題を確実に把握。「医療もカスタマイズの時代」として、個々に合った、適した治療方法を提案してくれます。
また個人的な悩みにも耳を傾け、ご夫婦に寄り添います。現在、日本人と日本語堪能な台湾人看護師2名とともに、妊娠まで着実にサポートします。
診察室:隣にはエコー検査室がありそのまま診察が可能です
ラボ:受精卵の培養などを行います
【孕医生殖センター】住所:台北市中山区松江路318號2階電話:02-2100-6318時間:9時~20時半(火・木曜は〜17時、土曜は〜12時半、日曜休み)WEB:https://jp.brcivf.com/(日本語)
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