国旗の色にもそれぞれ意味があるのはご存知ですか?
まず日本で赤は朝日を象徴するのに対し、同じアジアでも特にベトナムの場合共産主義やその勝利を表します。またインドネシア、フィリピンでは、独立戦争の際の勇気を象徴します。ベトナムや中国の国旗にある星型の黄色は、仏教や儒教世界において最も高貴な色とされ、その至上主義の表れ。中国で黄色は皇帝のシンボルカラーであり、黄色い服は皇帝を除いて着ることを許されていませんでした。
イスラム教ではこれを緑で表します。インドの国旗はイスラム教の緑、ヒンズー教のオレンジを中心に仏教徒の法輪の紺色を組み合わせ、3つの宗教を象徴する色で構成。またイスラム教発祥の地、中近東の国々の国旗はというと、やはり緑を入れたデザインになっています。
一方ヨーロッパでは、3色の組み合わせを多用。フランスは青、白、赤でそれぞれ自由、平等、博愛を意味し、自由を求めるフランス革命から生まれました。イタリアは緑、白、赤で美しい国土、正義、愛国心を、アイルランドは国のシンボルであるローマ・カトリックの緑と、プロテスタントのシンボル、オレンジと白で構成されます。
そのほか中南米では平和と自由を表す白と空色を主に用い、ブラジルなどは緑と黄が基調で豊かな原野の緑と、鉱物資源の黄金をシンボライズ。アフリカの国々の国旗にも自然を強調した色が使われています。
国旗の色の意味を知ったうえで見てみると、その歴史がわかります。スポーツ観戦の前に、知ってみてくださいね。