台湾電力は3月20日(火)、新北市万里区にある第二原子力発電所に関し、行政院原子能委員会より2号機再稼働への同意公文書を受け取ったことを発表。翌21日(水)より再稼働に向けた作業に着手している。
同発電所は2016年5月、発電機に備え付けられた避雷装置が破損、以来670日以上に渡り稼働を停止。昨年12月までに修復が完了し、台湾電力は行政院へ再稼働を申請していた。21日(水)は最終安全検査を実施、再稼働作業には5日間を要し、作業が順調に進行すれば、29日(木)にも再稼働。98.5万キロワットの電力を供給するだけでなく、2.7%の備蓄電力もまかなうことができ、4月の電力不足を回避できるという。
同発電所では3号機が4月初旬から45日間に渡り修繕作業に入るため稼働を停止する予定で、95万キロワットの電力が失われる。そのため4~5月の備蓄電力量が5%まで下降、有事の電力不足が懸念される。
一方、経済部長など一部では電力量は十分であり、大気汚染への懸念から再稼働に反対する声もある。
(3月21日)