【今週もゴチになります】KUN 鯤 ―寿司・日本料理―

 

魚好きが高じて開業

店名の「鯤」は、荘子の書「逍遥遊」に現れる巨大な魚のこと。北の果てから幾千里にもなる身体は、やがて巨大な鳥「鵬」になると記されている。

オーナーのデヴィッドさんは、大学で哲学を学び保険業界で10年勤務した後に、一念発起して同店をオープン。子どもの頃から好きだった「魚」を扱う仕事がしたい一心で調理を学び、天母で3年、新店で10年営業し、昨年2月、現在の「市政府」駅近くに移転した。

2~3日に一度、店の営業を終え深夜1時を回ったころ、デヴィッドさんは基隆の港へ魚を買い付けに行く。「今日は何が入ったの?」と電話をかけてくる常連客の中には、天母、新店の店から通ってくれる人もいるのだとか。

 

とろける魚の新鮮さ

エビの甘みがサクサクの衣に染み出した「エビ天ぷら定食」(210元)はランチの人気メニュー。「握り寿司」(時価)は新鮮でとろけるようなネタが花蓮産米で炊き上げた爽やかな酢飯を抱くほどのボリュームだ。

刺身、焼き物、揚げ物も一度に楽しめる「定食」(並880元、特上1480元)のほか、「うに丼」(680元)、「いくら丼」(280元)など丼物は10種類。その日のオススメを食べれば、毎日でも飽きがこない。

今回はジャピオン読者に「刺身」(時価)または「煮物」(時価)のいずれか一品をサービス。

「海洋食物 完全料理BOOK」を出版し、週に一度の休みも磯釣りにでかけるというデヴィッドさんに「休みの日まで魚の顔を見るのですか」と尋ねると「好きだから」と笑った。深夜の仕入れも辛くないのは、ただただ、魚が好きだから。そんなデヴィッドさんの眼差しの先には、北の果ての海を泳ぐ「鯤」の巨大な姿が見えているのかもしれない。

Info

住所 信義区忠孝東路五段31巷18弄11号

TEL 02-2767-0098

営業時間 11時半~14時半、17時半~21時半(ラストオーダー、日曜休み)

席数 36席

予算 300元~

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